団体代表理事 大美 光代さん

地域マネジメント研究科
地域マネジメント専攻
2021年度 修了

最初に伺いたいのですが、普段どのようなお仕事をされているか教えていただけますか?

はい。私は現在、2つの非営利団体を運営しています。1つはNPO法人「わがこと」で、NPO向けの中間支援団体をしています。そして、もう1つは昨年9月に設立した公益財団法人「たかまつ讃岐てらす財団」で、こちらも代表を務めています。

ありがとうございます。それでは、次に伺いたいのですが、いつから、またどのような理由で現在の道に進まれたのか教えていただけますか?

私は9年前まで会社員をしていました。とても良い職場で、好きな仕事をさせてもらっていたのですが、部署が閉鎖されるタイミングで雇われる働き方から一旦離れ、新たな挑戦を始めました。その中で、地域で活動するNPOや市民活動に関わる方々とご縁が深まり、そういった前向きな人たちと仕事をする楽しさを感じました。

活動を続ける中で“中間支援”という分野があると知り、2018年にNPO法人“わがこと”を立ち上げました。その経験を通じて、非営利活動の持続可能性や経営的視点の必要性を強く感じ、学び直しを検討し始めました。そして、香川大学のMBAプログラムに挑戦することを決意したのです。

実際に香川大学で学ばれて、どのような研究や取り組みをされたのでしょうか?

私の研究テーマは、地域活動や市民活動を含めたNPO活動において、より多くの人が軽やかに参画できるための要素を探ることでした。このテーマに基づき、実践的な研究を行いました。

香川大学での学びで印象的だった点や魅力について教えてください。

大学での学びは初めてだったので、最初は不安でした。ですが、香川大学の授業は一方的に教わる形式だけでなく、同期や先生方との対話やディスカッションを重視したスタイルで、それがとても新鮮で楽しかったです。また、さまざまなキャリアを持つ仲間たちとの交流も大きな魅力でした。

その中で、学び直して良かったと思う点を教えてください。

経営の視点を学び、新しい知識を得られたことはもちろんですが、一番の財産は人とのつながりです。20年前の大学に進学しなかった私には想像もしていなかったキャリアなのですが、このタイミングで得た学びの場での人間関係や経験がとても貴重だと感じています。

大学院生活と仕事、家庭の両立についてはいかがでしたか?

息子が高校1年生になるタイミングで私も大学院に入学しました。仕事や子育てをしながらの学びは大変でしたが、家族や周囲の理解と協力が大きな助けになりました。特にコロナ禍の際にオンライン授業を導入いただき、スケジュールの柔軟性も生まれました。

両立する上で役立った制度や工夫はありますか?

香川大学には24時間利用可能なラウンジや自習室があり、自宅では集中できないときにとても助かりました。また、周囲の協力やサービスを活用し、必要に応じて優先順位をつけることで、無理なく学び続けることができました。

最後に、これから香川大学への進学を考えている方々にメッセージをお願いします。

不安はあるかもしれませんが、学びたいという気持ちを大切にしてください。大学には相談できる先生や長期履修などの制度が整っています。一歩踏み出すことで、新しい世界が広がりますので、ぜひ挑戦してみてください。