小学校教諭  野崎 由莉さん

教育学研究科 専門職学位課程
高度教職実践専攻 (特別支援力開発コース)
2024年度 入学

まずはお忙しい中、お時間いただきありがとうございます。よろしくお願いします。
早速ですが、普段はどんなお仕事をされているのでしょうか?

私は小学校の教員をしており、特別支援教育コーディネーターや特別支援学級の担任も担当しています。

具体的には、どんな日常の仕事の流れになりますか?

特別支援教育なので、配慮が必要な児童と一緒に学んでいます。主に算数などを教えています。子どもたちと一緒に過ごしながら、学びをサポートしています。

児童との授業以外に、保護者や他の関係者とのコミュニケーションもありますか?

はい、在籍児童の保護者とも積極的にコミュニケーションを取り、日々の成長を支えています。

お子さんだけでなく、保護者とのやり取りも大切なんですね。そんな忙しい中で、なぜ大学院に通おうと思われたのでしょうか?

学校に勤めてから特別支援教育に関わり始めたのですが、最初は経験だけで進めていたので、もっと専門的な知識が必要だと感じ、5年ほど前から大学院進学を考え始めました。もっと良い支援をするために、専門的な視点を学びたかったんです。

5年間も考える時間があったとのことですが、香川大学を選んだ理由は何でしょうか?

香川県で教育に携わっていたので、地元の香川大学で学びたかったというのが大きな理由です。また、香川大学出身の先生方が周りに多く、通いやすさも選んだポイントでした。

地元の大学ということですね。実際に大学院に通うまでには色々な事情があったと思いますが、その決断には何かきっかけがあったのでしょうか?

子どもがまだ小さい時期だったので、踏み切れなかった部分もあります。また、担当していた特別支援学級の児童を卒業まで見届けたいという思いもあって、このタイミングで進学することになりました。

タイミングを見計らって進学されたんですね。大学院での学びについてはどういったパターンで進めていらっしゃるのでしょうか?

私は「大学院修学休業制度」を利用しています。1年目は大学院に通い、2年目は現場に戻ってフォローアップ研修を受けながら、2年で卒業する予定です。現場を離れるのは1年ですが、教員不足などもあって、急遽決めた形です。

その制度を使うためには、事前に学校に相談して決まったとのことですが、その調整はどのように進められたのでしょうか?

実は、数年前から「将来的には大学院に行きたい」と周囲に話していたので、タイミングが合ったことが大きいです。学校に相談して、調整を進めました。

準備は入試の半年くらい前から始められたんですね。実際に合格して入学が決まった後、どのような過程があったのでしょう?

学校に制度利用を申し出て、3月に許可が出ました。その後、8月に入試を受け、合格して現在に至ります。

香川大学の大学院ではどのような専門分野を学ばれているのでしょうか?

私は特別支援力開発コースで学んでいます。特別支援学級での経験を活かし、理論的な知識や配慮の仕方を深く学んでいます。

他にも現職の先生方が多いと聞きましたが、学生同士の交流についてはいかがですか?

現職の先生方との交流は貴重で、深い話ができる仲間に出会えて嬉しいです。視点が異なる先生方と議論できるのも素晴らしい点ですね。

交流を通じて新しい視点を得られているとのこと。では、大学院に進学してよかったことは何ですか?

理論と実践を結びつける視点を学んでいることや、その分野を深く学ばれている教授方との対話が非常に有益です。現場では得られない知識を学べることが良い点です。

そうした学びと並行して、生活や仕事とどう両立されているのでしょうか?

確かに課題やレポートが多く、家での学習時間も増えましたが、家族の協力を得ながら、隙間時間を活用しています。制度の利用も大きな助けになっています。

大学院を考えている方々に向けてメッセージがあれば、ぜひお聞かせください。

新しい一歩を踏み出すのは勇気が必要ですが、踏み出すことで新しい出会いや学びがあります。最初は不安でも、成長を実感できることが多いので、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。