よくある質問

研究計画書には何を書けばいいですか?

研究計画書は、大学院に入学したらどんな研究をしたいかということを説明する書類です。
指導教員に、自分がどんな研究をやりたいのか、どんな方法でそれをやってみようと考えているのか、分かりやすくまとめることが必要です。
次のような内容を中心に書いてみましょう。最初から全部を書くことはできないかもしれませんが、書きながら考えを深め、徐々にブラッシュアップしていきましょう。

① 研究テーマの目的、背景、意義
「なぜこのテーマを選んだのか」、「社会や学問にどのように貢献するのか」(研究の意義)を簡潔にまとめ、分かりやすく説明します。
また、ある程度どんな研究をしたいか、具体的に説明できる段階の場合は、「この研究を通じて何を明らかにしたいのか?」ということや、仮説がある場合は、それを提示しましょう。

例)
テーマ「日本の高齢者福祉政策に関する研究」
背景「少子高齢化の進行により、今後の福祉政策が重要となるため」
研究の意義「福祉政策の改善に貢献できる可能性がある」
仮説「日本の高齢者福祉政策には地域格差がある」

② 先行研究の整理
先行研究とは、自分が研究しようとする分野ですでに行われてきた研究のことです。
先行研究の論文には、あなたが取り組もうとするテーマについて、他の人がこれまでに研究して明らかにしたことが書かれています。
先行研究を参考にしながら、そのなかで自分の取り組もうとしている研究がどのような新しい視点を持っているのか、その研究に取り組むべき理由を説明しましょう。
これにより、自分の研究の必要性をアピールできます。

③ 研究方法とスケジュール
どんな方法で調査や分析をするのかを具体的に説明して、計画が現実的であることを伝えるのがポイントです。どのようにデータを収集・分析するのかを説明しましょう。「アンケート調査」「統計データの分析」「フィールドワーク」など、研究の具体的な進め方を説明します。また、スケジュールを立てて、在学期間中にどのようなスケジュールで研究を進めるのかも示すと、計画の実現可能性が伝わります。

読みやすい文章となるように心がけましょう。入学後に指導をお願いしたい教員に相談するのも計画書をよりよいものとする方法のひとつです。